巡拝お寺ガイド

八葉山 求聞持院 はちようざん ぐもんじいん ぜんじぶじ 第三十二番札所 禅師峰寺

第三十二番札所 禅師峰寺

土佐湾を眼下に船出する人々の安全を祈る
御詠歌

静かなる我がみなもとの禅師峰寺浮かぶ心は法の早船

本尊

十一面観世音菩薩

真言

おん まか きゃろにきゃ そわか

宗派

真言宗豊山派

開基

行基

お寺の歴史・全体像

神亀年間(724~728)、聖武天皇の勅願により行基が開基しました。その後弘法大師が来錫、求聞持法(ぐもんじほう)を修し、土佐の海の航海安全を祈願しながら十一面観世音菩薩を刻んで本尊としました。寺は峰山の山頂にあることから(みねじ、みねでら、みねんじ)の愛称で親しまれているが、海上交通の安全を祈願して建立されたという由縁から「船魂(ふなだま)観音」と呼ぶ人も多いです。

土佐藩主・山内一豊も、参勤交代で江戸に向かう際には必ずここをお参りしたといいます。鎌倉時代の銘が残る梵鐘、永禄13年(1570)の銘がある鰐口など貴重な品も収蔵しています。昭和19年には、俳人・荻原井泉水が訪れ、「梵音海潮音海はこんじょう鐘の鳴る」の句を残しています。

お寺について

  • 本堂

    土佐湾に面して立つ本堂の扉は、開かれており、中のきらびやかな装具が目の当たりに。庶民の安全を願うらしく、開放感がいっぱいです。本堂前には、「木枯らしに岩吹き尖る杉間かな」の松尾芭蕉の句碑も建立されています。

  • 仁王門

    平安時代中期の仏師・定朝(じょうちょう)作といわれる金剛力士像が睨みをきかせている仁王門。厳めしい顔も頼もしい。この像は、国の重要文化財です。

  • 境内からの眺め

    境内からの眺め

    参道の石段は急で上るのも決して安易ではないです。だが境内からは土佐湾が一望でき、その爽快な景色は疲れを忘れさせてくれます。東には手結岬、西には桂浜が見え、その間には白砂青松の海岸線が柔らかな曲線を描く。日の出と夜景は特に美しいです。

  • 本堂脇の石仏

    本堂脇の石仏

    本堂脇には苔むした石仏が並んでおり、愛らしい姿が目をひきます。この地蔵の後にも奇岩が。

立ち寄りスポット

  • 高知県立坂本龍馬記念館

    高知県立坂本龍馬記念館

    坂本龍馬の生誕150年を記念して建てられた施設。1階は脱藩の道筋をランプの点灯で示すなど、龍馬の生涯を工夫を凝らした7つのステージで紹介しています。地下2階では龍馬の手紙や、最期となった近江屋の惨劇の際に、壁に掛かっていた血染めの屏風など、貴重な資料が展示してあります。屋上からの海の眺めも抜群です。

    住所 : 高知県高知市浦戸城山830  TEL : 088-841-0001

  • 土佐闘犬センター

    土佐闘犬センター

    土佐闘犬による闘技が観戦できるスポット。約150年前にブルドックと純土佐犬を交配させて誕生した土佐闘犬。柵で囲まれた土俵で行う闘いは、手に汗握る迫力モノです。闘犬のオリジナルぬいぐるみや、土佐サンゴのアクセサリー、龍馬グッズなど、みやげ物も豊富に揃います。2階の長尾鶏資料館にも立ち寄ろう。

    住所 : 高知県高知市浦戸6  TEL : 088-842-3315

  • 坂本龍馬の銅像

    坂本龍馬の銅像

    桂浜公園内で遠く海を見据える竜馬の銅像は、台座8m、龍馬5.3mという大きさです。昭和3年に完成以来、2度の改修を経て現在に至っています。龍馬の生き方を後世に伝えたい、という地元の青年たちの寄付や募金によって完成しました。大きな像を見上げながら、龍馬の生きた怒涛の時代に、思いを馳せよう。

    住所 : 高知県高知市桂浜公園内  TEL : 088-823-9457

禅師峰寺までの地図

禅師峰寺までのアクセス

高知インターチェンジから、高知高知空港方面へ向い、県道247号線に入り、県道14号線に左折。そのまま直進して峰寺トンネルの前で左折、山道を登ると正面にあります。

  • 高知インターチェンジからは約45分
  • 第三十三番札所の雪蹊寺まで車で約30分
禅師峰寺
高知県南国市十市3084
TEL : 088-865-8430
寝坊 : なし
駐車場 : あり(門前、境内まで徒歩すぐ、無料、20台)

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