巡拝お寺ガイド
南面山 千光院 なんめんざん せんこういん やしまじ 第八十四番札所 屋島寺
源平古戦場を眼下に眺める鑑真由来の寺
御詠歌 | 梓弓屋島の宮に詣でつつ折りをかけて勇む武夫 |
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本尊 | 十一面千手観世音菩薩 |
真言 | おん ばさら たらま きりく |
宗派 | 真言宗御室派 |
開基 | 鑑真和上 |
お寺の歴史・全体像
景勝地・屋島山上にあり、源平合戦にも縁の深い寺です。天平勝宝5年(753)、唐の名僧・鑑真和上が屋島北嶺にお堂を建てたのが始まりです。後に、弘法大師が伽藍を現在の南嶺に造営して中興開山の祖と仰がれました。
江戸時代になると高松藩主・生駒家と松平家代々に庇護され再興されました。境内には650年ほど昔の鎌倉時代後期に建てられた本堂をはじめ、大師堂、三体堂、熊野権現社、蓑山大明神社などの諸堂が並んでいます。鐘桜の釣り鐘は「平家供養の鐘」とも言われています。書院庭園「雪の庭」、弘法大師が宝珠を投げ入れた「瑠璃宝池(血の池)」などの見所もあります。観光地・屋島とあってお遍路さん以外の参詣客も多いです。登山は屋島ドライブウェイ(普通車610円)か、屋島ケーブル(往復大人1300円)が一般的です。旧遍路みちの登山道を登ると、途中にある「大師お加持水」や「喰わずの梨」などの霊蹟が見られます。
お寺について
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本堂
江戸時代に数度の大修理が行われているが、昭和32年から2年間をかけて古い形に復原されました。本尊は10世紀頃の藤原時代初期の作。全身に漆を塗り金箔をおいた、カヤの木の一本造りで、光背と御手は制作当初のままに残されています。
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大師堂
参道沿いに建つ銅ぶきのこぢんまりとしたお堂です。観音をまつる千体堂、阿弥陀如来、釈迦如来、鑑真和上をまつる三体堂と並んでいます。
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宝物館
源平合戦の遺物や宝物など、当寺に伝わる寺宝・展示しています。
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蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)
日本の三大狸の一つ「太三郎狸」をまつる神社です。太三郎狸は四国狸の総大将で屋島に異変がある時は直前に屋島寺住職に知らせたといいます。また、住職代替の時には、一夜、源平合戦の実演を見せたと伝えられています。家庭円満、縁結び、水商売の神様です。
屋島寺までのアクセス
高松西インターチェンジから国道11号線南バイパス・国道11号線を東へ。マクドナルドのある交差点を左折しドライブウェイのゲートに着きます。
- 高松西インターチェンジからは約30分
- 第八十五番札所の八栗寺まで車で約15分
- 屋島寺
- 香川県高松市屋島東町1808
TEL:087-841-9418
寝坊:なし
駐車場:あり(山頂駐車場を利用・東大門前・境内まで約3分、無料、400台)
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