巡拝お寺ガイド
作礼山 千光院 されいざん せんこういん せんゆうじ 第五十八番札所 仙遊寺
姿を消した仙人が今も様子を伺っているのかも知れない
御詠歌 | たちよりてされいの堂にやすみつつ六字をとなえ経をよむべし |
---|---|
本尊 | 千手観世音菩薩 |
真言 | おん ばざら たらま きりく |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 | 越智守興 |
お寺の歴史・全体像
「おされさん」の愛称で親しまれる仙遊寺は、天智天皇の勅願により国守・越智守興公が堂宇を建立。海抜約300mの山上にあるこの寺の本尊は千手観世音菩薩で、これには海から上がってきた竜女が彫り上げたという伝説が残っています。竜女は海から竜登川を伝って作礼山にやってきたが、一刀刻むごとに三度礼拝していたため、完成には幾日も要したといいます。
竜女は観音像ができあがると、竜登川を伝って再び海へと帰って行きました。その後旧暦7月9日になると、決まったように竜燈が竜登川を登って作礼山にやってきて、仙遊寺の桜の木にかかっていたといいます。養老2年(718)までの40年間、阿坊(あぼう)仙人がここで読経三味の日々を送り諸堂を整えました。しかし仙人はある日突然姿を消し、仙人の話は人々の口から口へと伝わって、いつの間にか寺の名前は仙遊寺になったという。
お寺について
-
本堂
名犬が入水した犬塚池のそばには真新しい門があるが、子息の菩提を弔うためにある夫婦が建立したものです。西側には西国三十三ヶ所の観音石仏がまつられています。昭和22年の山火事で全堂は灰になり本堂は昭和28年に再建されました。本堂裏にある西浄は、シャワーを備えた立派なもので、平成9年に完成。境内からは今治市街や瀬戸内海の多島美が一望できます。
-
八十八ヶ所御砂踏
境内の片隅には、大師像がひっそりとたたずんでいます。その周りには、八十八ヶ所霊場の御本尊様の石仏が囲んでいます。
仙遊寺までのアクセス
今治インターチェンジから国道196号線・317号線を玉川町方面へ向い、バス停須木で左折、山道を進むと正面にあります。
- 今治インターチェンジからは約20分
- 第五十九番札所の仙遊寺まで車で約30分
- 仙遊寺
- 愛媛県今治市玉川町別所甲483
TEL:0898-55-2141
寝坊:あり
駐車場:あり(トイレ横・境内まで徒歩2分、400円、25台)
お気軽に
どうぞ!!