巡拝お寺ガイド
光明山 蓮華院 こうみょうざん れんげいん じゅうらくじ 第七番札所 十楽寺
四国霊場はこの「発願の寺」から始まる
御詠歌 | 人間の八苦を早く離れなば到らん方は九品十楽 |
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本尊 | 阿弥陀如来 |
真言 | おん あみりた ていぜい からうん |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 | 弘法大師 |
お寺の歴史・全体像
現在の場所より3km余り奥の十楽谷に堂ヶ原という場所があります。この地を訪れた弘法大師が阿弥陀如来を感得し、樟で本尊を刻み堂宇を建立して開基しました。またその際、山号・寺名を命名するにあたり、生・老・病・死・愛別離苦(愛する者といずれ別れなければならない苦しみ)、求不得苦(求めるものが得られない苦しみ)など、人間が持つ八つの苦しみを阿弥陀如来の慈悲によって克服し、十の光明に輝く楽しみを得られるようにと願いを寺名に込めたそうです。阿波北方きっての大伽藍を誇っていたことから、この辺りからは平安時代からの瓦が出土しています。
しかし、その後長宗我部軍の兵火に遭い焼失。寺は江戸期に入って現在の場所に移転しました。その後再建などが繰り返されたが、幸いにも本尊は焼失せず、創建時より伝わるものを現在でも安置しています。朱色と白の鮮やかな中国風の門をくぐり中へ入ると、正面に水子地蔵尊が祀られており、その横の石段を登っていくと中門があります。愛染堂、遍照殿ともいわれる門をくぐって境内に入ると、正面には本堂、右手に客殿と方丈、大師堂は本堂左手の石段を登ったところにあります。この寺には、太平洋戦争で特攻で散華した海軍飛行予備学生13期生の慰霊と長久の平和を願って建立された巨大石仏、十三不動明王があります。
お寺について
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水子地蔵
鐘桜門をくぐってすぐのところに奉られている水子地蔵。他の寺にも水子地蔵はよく祀られていますがなんと言ってもここは、登り坂になっている場所に沿って約70体の水子地蔵が並んでいて、その姿は圧巻です。
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その他
朱色と白のコントラストが美しい中国風の鐘桜門は十楽寺のシンボルとしても知られています。上層が朱塗り、下層が漆喰になっており、エキゾチックな雰囲気が緑の背景に映えています。ここで記念撮影をする遍路も多いといいます。
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地蔵尊
「心の苦悩からの解放」という意味が込められている山号通り、多くの人々に光明をもたらしてくれると伝えられているのが、本堂の右手にある地蔵尊です。昔から眼病や盲目に霊験があると伝えられ、お地蔵様の前では熱心に祈る人の姿がよく見られます。実際寺を巡拝中に開眼した説もあるとか。
十楽寺までのアクセス
土成インターチェンジから、高速道路に沿った道を板野方面に進むと、左手にあります。
- 土成インターチェンジからは約10分
- 第八番札所の熊谷寺まで車で約10分
- 十楽寺
- 住所 : 徳島県阿波市高尾法教田58
TEL : 088-695-2150
寝坊 : あり(要予約)
駐車場 : あり(山門横・境内まで徒歩約1分、無料、60台)
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