巡拝お寺ガイド
黒巌山 遍照院 こくがんざん へんじょういん だいにちじ 第四番札所 大日寺
山裾にある寺は全ての仏を統一する大日如来が本尊
御詠歌 | 眺むれば月白妙の夜半なれやただ黒谷に墨染の袖 |
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本尊 | 大日如来 |
真言 | おん あびらうんけん ばざら だどばん |
宗派 | 東寺真言宗 |
開基 | 弘法大師 |
お寺の歴史・全体像
開創年代ははっきりしないが、弘法大師が長く滞在して修法し、一尺八寸(約55cm)の大日如来を彫って本尊にしたといいます。この本尊の大日如来は八十八ヶ所中6ヶ所しかなく、真言宗では、「宇宙の中心、万物の根元とされる人々にあまねく、慈悲をもたらす最高の仏」とされています。大師は本尊にちなんで寺号を大日寺にし、第四番札所に定めたそうです。その後歴史のうねりの中で、寺は何度も廃寺になってはその度に再建されています。天和・貞享年間(1681~1688)に再建された後は、大日如来が当時の阿波藩主・蜂須賀家の守り本尊であったことから帰依され、元禄年間(1688~1704)には堂塔を修理するなど手厚く庇護するようになりました。
その後は大きな被害もなく現在に至っているそうです。今では、周りを渓流、森の木々に覆い尽くされ、まさに霊地というのに相応しい幽玄な雰囲気です。まずここで一番目に飛び込んでくるのが、朱塗りの山門。バックの緑に映え一段と目を覆われます。この門は上部が鐘桜になっている鐘桜門だが、1階部分が角柱、2階部分が丸柱という変わった造りになっています。山門からは石を敷きつめた参道が通っていて、正面に本堂、右手に大師堂があります。
お寺について
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本堂・大師堂
大きくはないが荘厳な感じのする本堂には、大師自らが彫った大日如来が祀られています。しかしこの大日如来は秘仏となっているが、一般には前仏が拝見できるようになっています。また大師堂の格子には、絵馬や何運もの千羽鶴、子供の写真などが奉納されています。
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三十三千手観音
本堂と大師堂をL字型につないでいる回廊には、33体の観音像が安置されているが、これは西国三十三ヶ所の木造観音像です。江戸時代の明和年間(1764~1772)に大阪の信者が奉納したものということです。様々な形をしている観音象がじっとこちらを見据えています。
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手水所
本堂と大師堂をL字型につないでいる回廊には、33体の観音像が安置されているが、これは西国三十三ヶ所の木造観音像です。江戸時代の明和年間(1764~1772)に大阪の信者が奉納したものということです。様々な形をしている観音象がじっとこちらを見据えています。
大日寺までのアクセス
藍住インターチェンジから、県道1号線、県道12号線を板野・上坂町方面へ。県道34号線と交差する道を右折。バイパスや高速道路の下を直進します。
- 藍住インターチェンジからは約30分
- 第五番札所の地蔵寺まで車で約10分
- 大日寺
- 住所 : 徳島県板野町黒谷字居内28
TEL : 088-672-1225
寝坊 : なし
駐車場 : あり(山門前・境内まで徒歩約1分、無料、50台)
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