巡拝お寺ガイド
法界山 光照院 ほうかいざん こうしょういん だいにちじ 第二十八番札所 大日寺
地元住民で守られた寺には大師の霊験が
御詠歌 | つゆ霜と罪を照らせる大日寺などか歩みを運ばざらまし |
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本尊 | 大日如来 |
真言 | おん ばざら だどばん |
宗派 | 真言宗智山派 |
開基 | 行基 |
お寺の歴史・全体像
天平年間(729~748)、行基が開基し弘仁6年(815)、弘法大師によって再興された寺です。大師は、楠の大木に爪で薬師如来を刻んだとされています。慶長年間(1596~1614)以降は、土佐藩の祈願時として、寺運は大いに栄えました。
その後、廃仏毀釈のあおりを受けて、廃寺となってしまいます。しかしながらその間も地元の人たちは、本堂を大日堂として守り続けました。そのかいあって、明治27年には寺を再興します。現在の堂宇は、明治17年以降に再建されたものだとか。境内は早春にはサンシュウの花、3月にはしだれ桜、10月中旬以降には十月桜や万両が彩り、四季折々の風情を楽しむことができます。また、境内の一角には無数の石仏が並んでおり、その表情を見ていると、おのずと心が和みます。
お寺について
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奥の院の爪彫薬師
本堂から少し離れた場所にある奥の院は、大師自らが爪で彫ったとされる薬師如来・爪彫薬師の霊木があります。大師が彫った楠は明治時代に倒れてしまっため、その木を安置したものです。これは目、耳、口、鼻など首から上の病気にご利益があると伝えられています。このご利益を受けて病気が平癒した人は、穴の開いた石を奉納するのが習わしのようです。
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本堂
境内正面にある本堂には、行基が刻んだ本尊の大日如来が安置されています。像は約145cmの座像で寄せ木造りです。中四国では最大級とされており、国の重要文化財にも指定されています。しかしながら、残念なことに非公開になっています。脇仏は智証大師作の聖観音立像で、こちらも重要文化財。本堂の屋根は端が反っているが、これは平安時代の堂宇の特徴を表しています。
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大師の御加持水
奥の院脇の岩から流れ出る清水は、大師の御加持水とされており、古くから涸れることがないといわれています。高知県の名水40選にも選ばれた名水は、疲れたお遍路さんの喉を潤してくれます。
立ち寄りスポット
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龍馬歴史館
本龍馬の33年の生涯を180体のろう人形で再現。龍馬の誕生から、最期となった近江屋の惨劇までの、歴史的な26場面を臨場感たっぷりに見ることができる。今にも動き出しそうなリアルな表情は、思わず立ちすくんでしまうほど。幕末の絵師絵金の屏風絵や、世界の政治家のろう人形20体も注目です。
住所 : 高知県香南市野市町大谷928番地1号 TEL : 0887-56-1501
大日寺までのアクセス
南国インターチェンジから、国道32号線・県道45号線を南国方面へ後免町交差点を左折し県道364号線を野市町方面へ向います。龍河洞方面へ向う表示に従い交差点を左折。バス停大日寺前を右折し山道を登ると正面にあります。
- 南国インターチェンジからは約25分
- 第二十九番札所の国分寺まで車で約20分
- 大日寺
- 高知県香南市野市町西野2706番地
TEL : 0887-56-0638
寝坊 : なし
駐車場 : あり(境内、境内まで徒歩約3分、無料、30台)
お気軽に
どうぞ!!