巡拝お寺ガイド
天養山 観音院 てんようざん かんのんいん ほうじゅじ 第六十二番札所 宝寿寺
しっとりとした日本庭園が遍路の気を和ます
御詠歌 | さみだれのあとにいでたる玉の井はしらつぼなるや一の宮かは |
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本尊 | 十一面観世音菩薩 |
真言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
宗派 | 高野山真言宗 |
開基 | 弘法大師 |
お寺の歴史・全体像
聖武天皇は天平年間(729~749)に大己貴尊のご神託を受けて、諸国に一の宮を建立しました。宝寿寺は、伊予国一の宮のご法楽所として建立された寺。当初は金剛宝寺と称していました。大同年間(806~810)には弘法大師が来錫。
光明皇后を型どった十一面観世音菩薩を刻んで本尊とし、第六十二番札所と定めました。当時は山手川・中山川の近くにあったため、幾度となく河川の氾濫に遭い、破損・再建を繰り返していました。伊予水軍の大山祇神社の別当寺となった歴史もあるが、明治の神仏分離令により廃寺になりました。明治10年に再建され、現在に至る。堂宇は美しい佇まいを見せ、正面に本堂、右手前に大師堂が立つ。境内にはしっとりとした日本庭園もあり、風情満点です。
お寺について
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本堂・大師堂
門前には「一国一宮別当宝寿寺」の石碑があります。境内には僧・真念が建てた道標も残されています。正面が本堂、右手前が大師堂。本堂にはなだらかな板橋が架かっています。
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安産観音像
弘法大師が留錫中に国司越智公夫人が難産で苦しんでいました。大師が境内の玉の井の霊水で加持されたところ、見事な男児が誕生。以来、安産の観音札所としての信仰を集めています。観音像の周りにはムラサキ科の落葉高木チシャノキが植えられている。これは町の天然記念物です。
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一宮稲荷
京都の伏見稲荷、岡山の最上稲荷、愛知の豊川稲荷の3神を護法神として迎え、寺門の興隆、諸人の護世安楽を祈願して建立しました。
宝寿寺までのアクセス
いよ小松インターチェンジから国道11号線を西条市方面へ、小松町役場を超えると左手にあります。
- いよ小松インターチェンジからは約10分
- 第六十三番札所の吉祥寺まで車で約5分
- 宝寿寺
- 住所 : 愛媛県西条市小松町新屋敷428
TEL : 0898-72-2210
寝坊 : なし
駐車場 : あり(方文横・境内まで徒歩2分、無料、5台)
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