巡拝お寺ガイド

白水山 医王院 はくすいざん いおういん びょうどうじ 第二十二番札所 平等寺

第二十二番札所 平等寺

霊水に人々の平等を願った寺
御詠歌

平等にへだてのなきと聞く時はあら頼もしき仏とぞ見る

本尊

薬師如来

真言

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派

高野山真言宗

開基

弘法大師

お寺の歴史・全体像

弘法大師が延暦11年(792)、41歳の時にこの地に訪れ、母君が厄年にあたるため、一心不乱に厄除祈願をしていました。すると、空中に五色の瑞雲がたなびき、その中にあらわれた梵字は薬師如来に姿を変え、光明が四方に輝きました。そこで弘法大師が加持水を求めて杖で井戸を掘ると、乳白色の水が湧き出しました。その霊水で身を清められた大師は100日間修行の後に薬師如来像を刻み、本尊として安置しました。そして、この乳白色の水によって、人々が平等に救済されますように・・・と寺号を平等寺と定めたのだといいます。以後、寺は大規模に栄えたが、天正年間に土佐の長宗我部の兵火にあって焼失。その後、江戸時代中期に再興され、現在に至っています。

仁王門を入ると、鐘桜堂と大師堂があり、大師が杖で掘った霊水が湧いている井戸の横から男坂を上がると、本堂があります。その左手の不動堂から女坂を下りれば観音堂です。大師が母君の厄除けを祈願していたことがこの寺の開創の由来であることから、男坂と女坂はそれぞれの厄年の数の段数になっており、1段1段に一円玉のお賽銭を置いてく人も多いです。

お寺について

  • 本堂

    本堂の裏はすぐに山肌で、そこに包まれるように建っています。天井画が見事です。また、本堂には3台のいざり車が奉納されています。大正・昭和の時代に、医者にも見放された足の不自由な人が巡礼の旅を始め、この寺で霊験をさずかって足が治ったといいます。その記念として奉納されたもので、他にも松葉杖などが奉納されています。ここは健脚に霊験あらたかな寺なのだそうです。

  • 開運鏡の井戸

    開運鏡の井戸

    瑞雲の中の金色の梵字から薬師如来が現れた時、大師が杖で掘った井戸です。その時は乳白色の水だったようですが、現在は無色透明です。いまでもどんな日照りにも枯れることなく、こんこんと水が湧き出ています。万病に効くという「弘法の霊水」として知られ、持ち帰ることもできます。

  • 本堂の天井絵

    本堂の天井絵

    本堂に入って見上げると、天井にはたくさんの草花を描いた天井画を見ることができます。長い年月を経た今でも緑、赤、黄色などの鮮やかな色彩を放っています。

立ち寄りスポット

  • 日和佐うみがめ博物館カレッタ

    日和佐うみがめ博物館カレッタ

    世界のウミガメの実物大展示や、ハイビジョンシアター、パソコンクイズなどでウミガメのことについて学習できます。子ガメ水槽では0~2歳の子ガメがチョコチョコと泳ぎ、成長の様子を実際に見られる博物館です。日和佐町海岸に生息する貝や魚に直接ふれあえるタッチングプールは特に子供に人気が高い様です。

    住所 : 徳島県海部郡美波町日和佐浦370-4  TEL : 0884-77-1110

平等寺までの地図

平等寺までのアクセス

JR新野駅から商店街を抜け、新野郵便局前を右折、製材所前を左折します。

  • JR新野駅から車で約3分
  • 徳島インターチェンジからは約1時間30分
  • 第二十三番札所の薬王寺まで車で約30分
平等寺
住所 : 徳島県阿南市新野町秋山177
TEL : 0884-36-3522
寝坊 : なし
駐車場 : あり(門のすぐ前・境内まですぐ、無料、30台)

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