巡拝お寺ガイド
白牛山 千手院 はくぎゅうざん せんじゅいん こくぶんじ 第八十番札所 国分寺
千年の歴史の面影を伝える讃岐国分寺
御詠歌 | 国を分け野山をしのぎ寺々にまいれる人を助けましませ |
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本尊 | 十一面千手観世音菩薩 |
真言 | おん ばさら たらま きりく |
宗派 | 古義真言宗御室派 |
開基 | 行基 |
お寺の歴史・全体像
天平13年(741)、聖武天皇の勅願により全国に建立された国分寺の一つ。行基が十一面千手観世音菩薩像を安置して開基しました。弘仁年間(810~823)には弘法大師がこの地に来錫し、本尊を修復、堂塔を増築したといいます。当時は東西220m、南北240mの広大な寺域を持ち、金堂や鐘桜、七重塔、僧坊などが立ち並ぶ大院寺でした。
その後、天正年間(1579~1591)に兵火にかかり、本堂と鐘桜を残して伽藍を焼失。慶長年間(1596~1614)に讃岐国守・生駒一正(いこまかずまさ)によって再興され、江戸時代には高松藩主松平家代々によって庇護されました。参道の両側には八十八ヶ所の本尊の石仏が並び、境内には、地蔵堂や社が点在しています。また松並木も多く、見事な枝ぶりの緑に心がなごみます。
お寺について
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本堂
鎌倉中期の建築で、重要文化財。かつての講堂を再建したものです。本尊はケヤキの一本造りで、開帳されない秘仏。この本尊には「弘治三丁六月二十八日四国中辺路同行二人」「大永八年五月二十日安芸宮島一之浦同行四人南無大師遍照金剛」という落書きがあり、室町時代に遍路が来た事がうかがえます。
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梵鐘
天平年間の創建当時に鋳造された、四国最古級といわれている鐘で、重要文化財。その昔、塩江町の百々渕(どどがぶち)にいた大蛇がかぶっていたものを、弓の名人が退治して国分寺に寄進したという伝説があります。
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大師堂
本堂に向って右手の堀の中にあります。多宝塔のような二重塔で、塔の部分が大師堂、手前の建物が納経所と、線香やみやげものなどの売場。大師堂へは納経所の中からお参りするようになります。堂の前には千体水子地蔵が祀られています。
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金堂跡礎石
本堂前に点在する、讃岐国分寺旧金堂の礎石。33個がほぼ原位置で残っており、これをもとに東西28m、南北14mの建物が復原できるといいます。また、地蔵堂前には塔跡の礎石が15個あり、これから高さ63m、一辺10mの七重塔が復原できます。ともに国指定史跡。
国分寺までのアクセス
高松西インターチェンジから県道12号線を西へ。つきあたりのT字路を右折し、国分寺町役場前を直進。JR高架橋を越え、県道33号線との交差点を左折。
- 高松西インターチェンジからは約15分
- 第八十一番札所の白峯寺まで車で約30分
- 国分寺
- 住所 : 香川県高松市国分寺町国分2065
TEL : 087-874-0033
寝坊 : なし
駐車場 : あり(山門前・境内まですぐ、無料、20台)
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