巡拝お寺ガイド
仏光山 広徳院 ぶっこうざん こうとくいん ごうしょうじ 第七十八番札所 郷照寺
瀬戸大橋も見える札所由唯一の時宗の寺
御詠歌 | 踊りはね念仏申す道場寺拍子そろへて鉦を打つなり |
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本尊 | 阿弥陀如来 |
真言 | おん あみりた ていせい からうん |
宗派 | 時宗 |
開基 | 行基 |
お寺の歴史・全体像
青ノ山の麓の高台にあり、「厄除けうたづ大師」として信仰を集めている郷照寺は神亀2年(725)に行基により開基。弘仁6年(815)にはこの地を弘法大師が訪れ自作の尊像を刻み厄除けの誓願をなされました。当時は真言宗で「道場寺」と称していましたので、御詠歌には「道場寺」の名が残っています。この寺は一遍上人の関係により、中興され、室町時代には守護大名の庇護も得て栄えたが、長宗我部軍の兵火により伽藍を焼失しました。寛文4年(1664)、高松藩主・松平頼重により再興されました。その際、宗派を一遍上人をしのんで時宗に改め、寺名も七十七番道隆寺とまぎらわしいということから「郷照寺」と改められました。病気平癒の折祷寺として松平家代々に庇護され、本堂や客殿「観海桜(かんかいろう)」などが建築されています。
お寺について
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本堂
約400年前に江戸時代に再興されたものです。屋根の形は、東大寺など奈良の寺院によく見られます。奈良様式の造りで、札所中でも珍しいです。本尊の阿弥陀如来は鎌倉時代の作で、県指定有形文化財です。99年10月の「平成の大修理」が終わり、美しく生まれ変わった姿が見られます。
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大師堂
建物は大正時代に再建されたものです。お堂の中に入れるよう開放してあるので、大師像を間近で参拝できます。また参道脇には地下のお堂に3万体の観音像を納めた万体観音洞があります。
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庚申堂
民間信仰の「庚申信仰」を伝えるお堂です。
本尊は6本の手を持つ青面金剛。庚申信仰は、人間の体の中にいる「三戸(さんし)」という霊物が庚申の夜、眠っている間に体から抜け出て、天に登って天帝にその人の罪を告げるといいます。その為庚申の夜は人々が庚申堂に集まり眠らずに語り明かすという風習がありました。 -
ホルトの木
樹齢400年というホルト(モガシ)の巨木。
文禄3年(1593)本島の信者が中国から苗木をもち帰ったものです。
郷照寺までのアクセス
坂出インターチェンジから多度津町旧市街地へ向います。網の浦郵便局の四つ角を左折し、掲示板のある角を左折すれば参道に入ります。
- 坂出インターチェンジからは約10分
- 第七十九番札所の天皇寺まで車で約15分
- 郷照寺
- 住所 : 香川県多度津町1475
TEL : 0877-49-0710
寝坊 : なし
駐車場 : あり(本堂下・境内まですぐ、無料、100台)
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