お遍路ブログ

愛媛県

歴史ロマンを秘めた奥の院

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歩くとギシギシ軋む板張りの廊下

ここはタイムスリップしたような感覚になれる場所。

 

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愛媛県四国中央市新宮町 仙龍寺

地元では「おくのいん」と呼ばれ、親しまれています。

 

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かつて伊予一国23ヶ寺の参拝を終えたお遍路さんは、

お大師さまが祀られているこの寺を訪れ、伊予の報恩謝徳(御礼)と、

続く讃岐の道中の無事を祈るため、この地を訪れていた。

 

 

・・・と思ったら、それは全体の参拝者から見れば一部のようですね。

 

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仙龍寺の山奥に"清瀧"と呼ばれる行場あり。

 

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明治後期に参道の整備と併せて、山内に清瀧を中心とした新四国霊場が開かれた。

この発起人には、歩き遍路280回の中務茂兵衛さんも含まれているという。

→関連記事 vol.1 vol.2

 

以後、65番三角寺と清瀧・新四国を参拝するミニ巡礼が広まり、

交通が非常に不便な土地柄を考慮して、奥の院(仙龍寺)が宿坊と化していったようです。

 

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その史実を知ると、明治後期から昭和初期にかけて造営・増築が繰り返されたと想像できます。

 

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軒先にスズメバチの巣あり^^;

 

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千と千尋の神隠し

湯屋のモデルの一つとなったと言われています。

 

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寺と言うより古旅館

決してそれは失礼な意味ではなく、この寺院が辿ってきた歴史を知ると、

柱の一本・格子の枠にも深い意味が込められているような気がします。

 

 

現在は施設の多くは立ち入ることができず、

古くからお付き合いのある団体を除いて、宿泊を受け付けていないようです。

 

できることならこの札所で通夜(夜を徹して勤行を行うこと)に参加して、

境内を流れる滝の音を耳にしながら、深い歴史ロマンに浸りたいですね。

私の夢の一つです。

 

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なんとびっくり、仙龍寺のHPを発見したと思ったら、ブログまであります。

ぜひ一度ご覧下さい。

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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