お遍路ブログ
予土国境、松尾峠
お遍路さんが、とある峠に差し掛かりました。
予土国境、松尾峠です。
阿佐、予土、讃予、阿讃
遍路道中で通る国境はいくつかありますが、現在に置いて国境・街道情緒が残る峠と言えば、
残念ながら予土間の松尾峠しかありません。
道を挟んで東側に土佐国境の石碑。西側に伊豫国境の石碑。
史実によると、伊豫国境の碑の建立の方が早く、1687年との記録が残ります。(徳川綱吉により生類憐れみの令が出された年)
土佐の国境碑は、その翌年に建てられたそうです。
昭和4年に国道の宿毛トンネルが開通するまで、この道は幡多ー南予を結ぶメインルートであり
通常では200人、多い時では300人の通行があり、峠に存在した茶屋は大いに賑わった・・・
通行人は旅、行商、四国遍路問わず、峠のお大師さまに手を合わせて、入国・出国していったと言います。
現在は1日数人が通る静かな道ですが、長い長い土佐路の終わり。無事に回れた報告の意味を込めて、
その慣わしを受け継いでいきたいものです。
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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度 野瀬照山
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