お遍路ブログ
大阪からブルートレインが消える。日本海乗車vol.3
平成24年3月31日 大阪からブルートレインが消える。日本海乗車vol.1
平成24年4月1日 大阪からブルートレインが消える。日本海乗車vol.2
続き
福井、金沢、富山と過ぎて・・・車内は減灯。私も眠りに就きました。
・・・それからどれくらい眠っていたことでしょう。2・3時間でしょうか。
ふと目が覚めると、日本海号は駅に停車していました。
状況はわからないものの、すぐに発車する気配はなさそうです。
ホームに出てみることにしました。
静まりかえったプラットホーム
貨物列車が駆け抜けていきます。
テールマークを拝むために最後尾にきてみました。
宮○先生のアニメに出てきそうな、何か生物のような・・・
こんな雪の中を平然と駆け抜ける鉄道には、感心するばかり。
この駅は新津駅(新潟県)でした。
信越本線(新潟/長岡方面)、磐越西線(会津若松方面)、羽越本線(酒田方面)
それぞれの方面に分かれていく、交通の拠点。
車掌さんに今の状況を尋ねると、上りの寝台特急あけぼの(上野ー青森)が
雪で遅れているため、その行き違い待ち停車との事。
と言うことは、あけぼの号が通過しなければ、日本海は発車しない。
今がチャンス!
とばかりに、先頭車両に来てみました。
ヘッドマークこそ真っ白ですが、最後尾の状況を見るに、風雪を切り裂いて走る
先頭車両はもっと真っ白になっててもいいような? 停車中に雪を除けたのでしょうか??
とか何とか考えるのは後にして、用が済んだら早いとこ客車に戻らないと。
まだあけぼの号は通過していませんが、この場所で置いてかれたらシャレにならないし。
急ごうにもこの駅ホーム(雪が積もって、凍ってる)では急げないし。
一目散に自分の席がある車両に戻りました。
しばらくして、上りのあけぼの号が通過して行きました。
それを待って日本海号は再び発車しましたが、この時点で列車は相当遅れていたことでしょう。
この雪の中、列車が運行しているのが奇跡と感じます。
時間を気にする人は、寝台列車は向いてないですね。飛行機か新幹線にどうぞ。
忙しい現代人には向いてない交通機関(だから廃止が相次いでいる)であることが、
皮肉にもわかる気がします。
通路には補助席があります。
すっかり目が覚めてしまったので、一杯やることにしました。
シェラカップに氷を入れて、その上からとっておきのウイスキー。
物音一つしない車内で息を潜めて飲む一杯は、大人の時間。
子どもの頃はブルートレインに乗りたくても乗せてもらえなくて、たいそう不機嫌になったものです。
でも子ども時分の私には、ブルートレインの良さはわからなかったかもしれません。
流れる景色は雪に覆われた白一色。
街が近づくと、街頭の灯りに温もりと安心を感じます。
今だったら、詩が書けそうな気がします。
それくらい素敵な言葉が、いくつも頭に浮かんでは消えて行く。
今の気持ちを書き留めておいて、日常生活に戻ってから見てみたいものです。
(こういう時に限ってメモを持っていない)
次にもしブルートレインに乗る機会があれば、日記帳必携ですね。
続く
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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度 野瀬照山
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