お遍路ブログ
お大師さま母の実家
(別格18番・四国三十六不動31番など)海岸寺さんの近く
仏母院(ぶつもいん)という名の寺院があります。
交通量の多い県道21号・海岸寺郵便局を、多度津側から来たら左折
弘法大師御母公御住屋敷
とあります。どういうことか?
一般的には75番善通寺さんが大師御誕生所
海岸寺さんもまた御誕生所と言われ、産湯に浸かったとされる石の盥がある。
そして母公の住居跡とされる、この仏母院さん
私的な解釈では、善通寺さんはお大師さまの実家
仏母院さんは、お母さま(玉依御前)の実家
海岸寺さんは、今で言う産婦人科のようなもの
ではないかな、と推測します。
現代でも出産を控えたお母さんが自身の実家に帰って出産・・・ということは、珍しくない。
そもそも、この時代は一夫多妻制であり、妻と旦那さんとは別居、通い婚のご時世。
なおかつ、寺院は学校でもあり、役場でもあり、病院でもあり・・・の時代。
帰省中に産気づいたお母さま(玉依御前)は、近隣の海岸寺さんへ行き、出産した。
無事にこの世に生を受けたお大師さまは父の下へ移り(父は佐伯善通、場所は現在の善通寺)育った。
上記はあくまで、私的な解釈です。
仏母院さんには、産湯に使用したとされる水を汲んだ井戸や
御褜塚(おえなつか)と言って
お大師さまのへその緒を祀ったとされる、遺跡が存在します。
仏母院さんの本堂には白方保育所が併設されています。
付近では朝夕子どもさんの元気な
声が響き渡り、時間帯によっては保育所の先生が納経を書いて下さります。
仏母院さんの御詠歌には、
神籬(ひもろぎ)の 三角(みすみ)の地にて 玉依は 神の御子なる 大師を宿す
と歌われています。
お大師さまがお生まれになったのは、どこの場所か? と言う議論は尽きないところですが、
先に挙げた3ヶ所の寺院の中では、仏母院さんが最も静かで心を落ち着けてお参りできる場所。
ぜひともお参りして頂きたい、お大師さまの遺跡(ゆいせき)です。
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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度 野瀬照山
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