お遍路ブログ

オフ 愛媛県 戦跡探訪

日本最古の跳ね橋、長浜大橋の秘密

愛媛県大洲市長浜町

八十八ヶ所札所はなく、お遍路にはあまり縁のないお土地柄。

 

肱川(ひじかわ)河口に掛かる、長浜大橋(通称 : 赤橋)

 

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国内では現存最古の跳ね橋であり、幅員はやや狭いものの乗用車が通行可能

今でも地元住民の生活道路として、利用されています。

 

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橋の完成は、昭和10年。

跳ね橋と言えば、有名なのは東京・隅田川に掛かる「勝鬨橋(かちどきばし)」

そちらは昭和15年の共用で、現在は稼働停止。橋が上がることはありません。

 

赤橋は大変希少な存在です。 

 

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橋の中央部に管理棟、そして橋を持ち上げる時の重り。

元々舟の航行のために考案されたのが跳ね橋ですが、今はその使命を終え、

点検と、私のようなマニアを喜ばせるために、毎週日曜日・13:00に橋が上がります。

 

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あまり知られていませんが、この橋には秘密があります。

 

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太平洋戦争時、米軍機グラマンによる機銃掃射の跡(弾痕)

 

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よく見ると、そこらじゅうに!

 

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目を凝らして見てみましょう。弾痕が確認できるハズ

 

奥の橋は、新長浜大橋(通称 : 白橋)

幹線道路としての機能は、現在は白橋に移行

 

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橋脚をジロジロ、カメラを接写する姿が、地元住民には不思議な光景に映ったようです。

「何撮りよん」 

 

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元の場所に戻ってきました。

最初は気付かなかった、石柱の弾痕

 

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鋼鉄の橋脚もそうですが、石に跡残った跡

これが空から降ってくるのですから・・・その恐怖と言えば、想像がつきません。

 

この橋が狙われた理由として、

呉や広島、岩国など山陽地域の軍需工場密集地帯を狙う際、不幸にもその通り道となっていました。

サイパンやグアムなど、太平洋の基地に帰投する際銃弾を積み残したまま帰ると、

 

「テヲヌイタダロ!」

 

上官に叱責されてしまいます。

なので、捨て玉として格好の的となった。との説が有力です

 

無抵抗の橋を銃撃するなんて、パイロットからすればゲーム感覚だったと想像します。

 

 

戦争は恐ろしい。。。

 

 

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展望台に来てみました。新旧長浜大橋の、お目見え。

  で縁起が良いですね。

 

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新橋が完成したら旧橋は撤去される予定だったらしいのですが、

地元の熱心な保存運動により、今も残っているようです。

 

その歴史的価値もさることながら、身近な戦争遺稿として、末永く後世に伝えていきたい、赤橋。

今度来る時は、開いたところを見てみたい。

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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