お遍路ブログ
20番鶴林寺
一に焼山(しょうさん)
二にお鶴(つる)
三にお龍(りゅう)
と謳われるのは、阿波の国(徳島県)の山寺の三傑。
いずれの道も、遍路ころがし(=遍路がころげるくらい急な坂の例え)と呼ばれる、難所
今回は二にお鶴、鶴林寺さんへ行ってきました。
今回は自家用車で行ったので、難所を味わっておりません。
地蔵菩薩さん、良いお顔、と言うよりは良いお色。
当山の縁起は、二羽の鶴が地蔵菩薩を守っていたことを、この山に登られたお大師さんが発見、
御本尊としてお祀りするために、お寺を建てた。というのが始まりのようです。
境内、階段がありますので、足下にご注意を(歩き遍路で言えば来るまでも坂の連続です)。
山門の前で、中務茂兵衛(なかつかさもへい)さんの遍路石を発見しました。
明治から大正にかけてお遍路を回られた方で、周防大島(山口県)の出身。
18歳の頃故郷を離れ、一度も故郷に帰ることなく四国を回ること、280回!!
ちなみに、バスや自家用車、車道が普及している時代ではないので、全て徒歩での記録。
茂兵衛さんの回った回数は、歩き遍路では最多記録だと言われています。
この石は179度目と記してあるのでしょうか。
遍路石は四国方々にありますが、「周防国大島郡」と書いてあれば、大抵彼の物だと思います。
私は、裏側に注目しました。
「奥の院」って書いてある。
20番鶴林寺さんの奥の院と言えば、慈眼寺(じげんじ)さん。穴禅定で有名な、別格3番さん。
昔は20番さんをお参りした後に、奥の院へ行っていたと言いますが、その証拠を発見すると嬉しいものです。
この石から先、道が続いているようでした。まだ行ったことはないので、下見していつかご案内したい道です。
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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度 野瀬照山
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