お遍路ブログ

愛媛県

雪に閉ざされた遍路道を越えて vol.2

前日のコース

 

2日目、割と暖かいと思ったら、朝から。久しぶりの。これまで降ると言えばだったでしょうから。

 

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雨支度をして、泊まらせて頂いた古岩屋荘を後にして。この雨で一気に雪が融けることでしょう。

 

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暖かい気がしたけど、そうでも無かったのでしょうか?

氷瀑とはいきませんが、氷柱と言って良いサイズに、みんな驚き。

 

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この付近は、昨日通った道

 

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眺めが良い所に出ると、それまでの苦労が報われます。雨が上がりました。

畑を見る限り、春はまだ遠いですね。

 

その証拠に・・・

 

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このツララは今年見た中でNo.1

鋭利さと言い、大きさと言い、インパクト大

 

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久万(44番大宝寺)に打戻り、国道33号を経て三坂峠までやってきました。

ここからの下りは、雪があることでしょう。 F先生指導の下、靴に荒縄を巻きます。

荒縄(ロープ)は即席の滑り止めとして有効で、安全かつ安い

 

雪(氷)の上の滑り止めと言えばアイゼン。

効果は絶大ですが、少々お高い上に、刃が向きだしゆえ団体の中では少々危険です。

 

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三坂峠は、下り始めてすぐがビューポイント。

松山市街地はもちろん、興居島のおふじさま、天気が良ければ広島県の島まで見渡せる眺望の良さ。

 

遠くばかり見ていてはいけません。足下をしっかり確認して、下って行きます。

 

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この道は久万街道と言って、昔は松山・久万・高知を結ぶ街道でした。

ここも他の例に漏れず、人々生活道であり、お遍路さんが巡礼で通った遍路道でもあり。

四国は山がちで、道路はそんなに多いわけではありません。

お遍路さん専用道路なんてものは存在しないのかもしれません(調べたわけではありませんが)。

 

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1時間下ると、雪のゆの字も無いくらい、農村が広がる風景になり、46番浄瑠璃寺が近くなってきました。

その手前にある、お大師さんの御霊跡「網掛石」

 

その昔、三坂峠に大きな岩があって通行の障害になっていたことを知り、

この地を回ってきたお大師さんは、モッコ を使って大岩を運ぶことにしましたが・・・

あまりの重さ・大きさに道具が絶えきれず、風に煽られて岩は飛んで行きました。

一つはこの地に落ちたが、それにはしっかり網目が残っていた。

もう一つの岩はすぐに近くに落ちて、地面に大きな穴ができた。それ以来、この地を「窪野」と呼ぶようになった。

 

そんな伝説が残っています。

 

それから約1時間後、無事に46番浄瑠璃寺さんにてゴールしました。

 

当グループ、この1ヶ月間 雪に立ち向かう歩き遍路 でしたが、その両方とも無事に終えることができました。

何より、特別な思い出ができたのではないでしょうか。良いお参り、ありがとうございました。

 

 

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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