お遍路ブログ
佐世保のお大師さん
市街地を見下ろす、静かな公園でお大師さんに会いました。
この奇岩、「眼鏡岩」と言います。
四国の物ではありません。長崎県佐世保市にあるものです。
四国から遠く離れたこの地で、お大師さんの足跡を見つけました。
岩の下にへばりつくように、存在するお大師堂。お大師さんは、岩の中に祀られています。
岩の中央、梵字が彫られている箇所があります。これが、お大師さんの手彫りと伝えられています
付近には、仏様・神様が多数祀られておりまして、
首の無い仏様も、多数見受けられます。
九州と言えば、明治初期の廃仏毀釈運動が激しかったお土地柄。長崎に限らず、多数の仏像が破壊されたことでしょう。
お四国を回っていると、長崎の巡拝団を乗せたバスを見かけることがあります。
九州と言えばお寺さんよりか、神社さんの信仰が強いイメージ。
実際、お四国を回る九州ナンバーのバスを見かける事は少ないのですが、
人口の多い福岡県ならともかく、どうして長崎から?
そう思っていましたが、少し謎が解けた気がしました。
地にお四国があるのですね(佐世保新四国八十八ヶ所)。
それで、四国八十八ヶ所の認知度が高く、小規模(?)ながらも "お四国信仰者" がいる。
長崎と言うと、クリスチャンが多いお土地柄でもあるのに、これは意外な発見でした。
お大師さんが唐の国に渡る際、一番大陸に近い長崎から渡航した、
その際に長崎に立ち寄って、庶民に教えを広めた
ということかもしれません。
お四国の存在の大きさ・歴史の古さを、改めて感じた出来事でした。
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