巡拝お寺ガイド

瑠璃山 真福院 るりざん しんぷくいん いどじ 第十七番札所 井戸寺

第十七番札所 井戸寺

全国でも珍しい七仏薬師如来
御詠歌

面影を映してみれば井戸の水結べば胸の垢や落ちなん

本尊

七仏薬師如来

真言

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派

真言宗善通寺派

開基

天武天皇(勅願)

お寺の歴史・全体像

のどかな田園の中に、朱塗りの大きな門が目を引く寺。本尊の七仏薬師如来は聖徳太子の作といわれている。弘仁6年(815)にこの地を訪れた弘法大師は、この御本尊を是非にと拝みになられ、その際、身の丈8尺余り(約190cm)の十一面観世音菩薩は榧の木の一本造りで、国宝に指定されています。当時この地域の水は濁っていて、村人たちが水不足に苦労していることを大師が哀れみに思いました。そこで自らの杖で一夜のうちに井戸を掘られたところ、みるみる清水が湧き出しました。その水に映った御自分の姿を石に彫られた御尊像は、日限大師(ひかぎりだいし)としてまつられています。この井戸は面影の井戸と呼ばれ、不思議ないいつたえを残しています。

そして、このことから寺号を井戸寺と改め、付近を井戸村と名付けました。その後、南北朝の時代に細川頼之の戦乱で焼失。頼之の息子が再建したものの、天正の兵火でまたも焼失。そして慶長年間に蜂須賀公の援助を受けて再興を果たしました。この寺の御本尊の七仏薬師如来は全国でも珍しく、七難即生、七福即生、厄除開運などに霊験あらたかといわれています。

お寺について

  • 本堂

    2度目の火災の後、慶長年間に再興されたものの、本堂は昭和43年にも不慮の火災にて中央本尊を残して焼失してしまいました。しかしその3年後に、鉄筋コンクリート造りで再建しました。内部には座像の薬師瑠璃光如来を中心に日光菩薩、月光菩薩、四天王、十二神将を安置しています。ガラスや仕切り戸越しにしか参拝できない寺の多い中、すぐ間近に拝観することができ、オープンな感じです。

  • 面影の井戸

    面影の井戸

    日限大師堂の中にある井戸です。大師が自分の杖で一夜にして掘ったといいます。寺号の由来でもある伝説の井戸です。覗き込んで自分の姿が映れば無病息災、だが、もし映らなかった場合は3年以内に不幸が訪れるといわれています。この水は持ち帰ることができるようになっています。

  • 鮮やかな大門

    鮮やかな大門

    四国霊場には珍しく、朱塗りの鮮やかな門が参拝者を出迎えてくれます。この武家造りの門は蜂須賀公の大谷別邸の門を寄進したものです。現在のものは10年以上前に当時のものを再現して立てられた二代目です。両側の仁王像は四国最大級のものです。仁王像の裏側には大わらじが飾られています。

井戸寺までの地図

井戸寺までのアクセス

藍住インターチェンジから県道1号線を蔵本町方面へ行き、NTT徳島西営業所ちかくの交差点を右折。約2km先で標識に従って左折。あとは道案内が出ています。

  • 藍住インターチェンジからは約15分
  • 第十八番札所の恩山寺まで車で約1時間
井戸寺
住所 : 徳島県徳島市国府町井戸字北屋敷80-1
TEL : 088-642-1324
寝坊 : あり
駐車場 : あり(門横・境内まですぐ、無料、20台)

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