巡拝お寺ガイド

温泉山 瑠璃光院 おんせんざん るりこういん あんらくじ 第六番札所 安楽寺

第六番札所 安楽寺

大師身代わりのさかさ松がある厄除け寺
御詠歌

仮の世に知行争うむやくなり安楽国の守護をのぞめよ

本尊

薬師如来

真言

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派

高野山真言宗

開基

弘法大師

お寺の歴史・全体像

温泉山という山号からも解るように、かつての境内はここから2kmほど離れた安楽寺谷と言う場所にありました。当時この周辺には鉄サビ色の温泉が湧き万病に効くとされ、遠くから湯治に訪れる人も多かったといいます。

四国行脚中にこの地を訪れた弘法大師も、この土地から病疫から人々を救う薬師如来と深い因縁で結ばれていると直感。坐像を刻み堂宇を建立して、八十八ヶ所第六番霊場と定めました。これがこの寺の発祥となっています。寺はその後温泉のある寺として親しまれていたが、天正年間(1573~1592)に長宗我部軍の兵火にかかり焼かれ、万治年間(1658~1661)に現在の地に移されたそうです。現在の境内の堂宇はどれも比較的新しく、中でも山門とトイレは平成10年に完成したばかりです。

お寺について

  • 本堂

    本尊を祀った本堂は昭和38年に再建された鉄筋コンクリート建て。八十八ヶ所霊場の中で薬師如来を本尊とする寺は多いが、一番札所から順に巡ってくると一番最初に出会うのがこの寺です。本尊はとても大きいが、実は弘法大師作のものでない。昭和37年不治の病として医者にも見放されていた愛知県に住む水谷しずさんという婦人が、夫の繁治さんとともに藁にもすがる思いで、病気平癒の願いを込めて霊場巡りに出掛けました。その旅の途中に夫人の病気はみるみる快癒していくといった霊験を得て感激し、奉納した仏像だといいます。元来の本尊は体内仏として納められています。

  • その他

    宿坊は、江戸時代は宿に困った遍路や旅人を泊めて保護するように藩主から指定された寺「駅路寺」でありました。現在でも人気がある宿坊として知られ、いつしか天然温泉は枯渇してしまったものの、大師開山の趣旨をくみとり、浴槽の中にラジウム鉱泉や薬草を入れた長寿湯として、疲れが取れると遍路に喜ばれている(入浴は宿泊者のみ)。現在、寺にはこの蜂須賀藩によって出された「駅路寺文書」が寺宝として大切に保存されています。この文章により、安土・桃山、江戸時代の阿波藩の遍路への保護政策を知ることができます。

  • 願い棒修行

    願い棒修行

    京都の東寺でもされている事で、願い方は大師像前にある棒を年齢分振り、願い事・年齢・氏名を言い、般若心経を唱え、右回りに大師の周りを回ります。正面に来ると棒一本を宝前に置いて残りは戻し、南無大師遍照金剛を7回唱えます。そうすると願いが叶うと言われています。

  • トイレ

    トイレ

    寺のトイレは比較的古いところが多いが、ここのトイレは平成10年に新築されたばかり、日本のトイレ協会のモデルトイレにも指定されています。中は男女別区別ではなく、和式、洋式の区別です。広くスロープもついているので、車椅子も入ることができます。

安楽寺までの地図

安楽寺までのアクセス

土成インターチェンジから、国道318号線を鴨島町方面へ。看板に沿って途中県道139号線に入り進んでいくと右手にあります。

  • 土成インターチェンジからは約15分
  • 第七番札所の十楽寺まで車で約5分
安楽寺
住所 : 徳島県上板町引野字寺の西北8
TEL : 088-694-2046
寝坊 : あり(要予約)
駐車場 : あり(境内より少し東・境内まで徒歩約1分、無料、30台)

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