巡拝お寺ガイド

熊野山 虚空像院 くまのざん こくぞういん いしてじ 第五十一番札所 石手寺

第五十一番札所 石手寺

場内に香煙が絶えることのない四国を代表する名刹
御詠歌

四方をよそとは見まじあんようのてらにまいりてうくる十らく

本尊

薬師如来

真言

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

宗派

真言宗豊山派

開基

行基

お寺の歴史・全体像

四国霊場でも随一の寺宝、文化財を有する名刹。神亀5年(728)、聖武天皇の勅願で伊予太守越智玉純が鎮護国家道場として伽藍を建立しました。

本尊の薬師如来は、翌年の天平元年(729)に行基が開眼し寺号を安養寺としました。石手寺改称には一つの伝説が残ります。弘法大師に対し、心ないふるまいをした強欲な長者・衛門三郎が大師を求め巡礼に出発しました。ところが大師に会えないまま病に倒れてしまいその枕元に大師が現れ彼の手に「衛門三郎」と記した石を握らせました。その後、この地の領主の河野氏に嫡男が誕生しましたが、赤ん坊はなぜか手を開かないのです。安養寺に願を掛けたところ男児は手を開き、「衛門三郎」と記した石が出てきました。その石は寺に納められ、この時より名は石手寺となりました。

お寺について

  • 本堂

    大きな仁王門は、河野通継が建造したもので、国宝に指定されています。仁王像も2.5mの大きさでこちらは13世紀後半に作られたといわれています。また、重要文化財も多くあり、鎌倉末期建立の本堂と三重塔、元弘3年(1333)建立の鐘楼、建長3年(1251)建立の銅鐘、室町初期建立の護摩堂、建久元年(1190)に建立した石造五輪塔はいずれも重文指定です。特に本瓦葺きの五間四面の堂々とした入り母屋造りの本堂は見栄えたっぷりです。この東にある三重の塔は、本瓦葺き屋根の和様の建造物。塔内には、真言八祖の像が描かれています。

  • 宝物館

    宝物館

    ゆかりの小石をはじめ、1100余点の寺宝から常時約100点を展示しています。

  • 訶梨帝母天堂(かりていぼてんどう)

    訶梨帝母天堂(かりていぼてんどう)

    中には子供を守る鬼子母神が祀られており、安産祈願の信仰を集めています。妊婦は堂の前にある石を持ち帰り無事に出産を終えたら、石を二つにして返します。そのため、堂の前には小石がうずたかく積まれています。

立ち寄りスポット

  • 道後温泉本館

    道後温泉本館

    愛媛のシンボルとして知られる道後温泉本館は、建築から100年以上たち、大衆浴場としては初めて重要文化財の指定を受けました。浴槽は神の湯と霊の湯の2つがあり、入浴のみの利用から休憩室でお茶をいただきながらくつろぐコースまで利用方法は様々です。夏目漱石ゆかりの間や、皇室専用の浴室なども見学できます。

    住所 : 愛媛県松山市道後湯之町5-6  TEL : 089-921-5141

  • 松山城

    松山城

    日本三大連立式平山城の一つに数えられる天下の名城。慶長7年(1602)に加藤嘉明が築城し、松平150万石の城として栄えました。天守閣からの眺めは素晴らしく、瀬戸内海や石鎚山まで見渡せます。国の重要文化財に指定されている建築物も数多い。ロープウェイやリフトもあるが、登山道は緩やかなので散策にもぴったりです。

    住所 : 愛媛県松山市丸之内  TEL : 089-921-4873

石手寺までの地図

石手寺までのアクセス

松山インターチェンジから国道33号線を松山市街へ。天山交差点を右折し、環状線に入ります。更に国道317号線に入る。最初の交差点を左折すると、正面にあります。

  • 松山インターチェンジからは約40分
  • 第五十二番札所の太山寺まで車で約30分
石手寺
住所 : 愛媛県松山市石手2-9-21
TEL : 089-977-0870
寝坊 : あり
駐車場 : あり(門前・境内まで徒歩3分、500円、80台)

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